2010/05/07

人魚伝説と千の手







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薫風がそよ吹く   5月3日(月)

今日は西国三十三箇所の巡礼の旅です。


今年に入ってから 何度訪れたでしょう滋賀県。。。

近江の里はもう田植えが行われています。

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ここ近江の国の 安土の里 に丸く整った形の山があります。

それを繖山(きぬがさやま)といいまして、その名は貴人にさしかける丸い

衣蓋(きぬがさ)に似ているところから付けられたといいます。

その山頂近くに 観音正寺 はあります。



第33番御札所

繖山  観音正寺 (かんのんしょうじ)


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去年の秋10月の11日

同じ 近江にある第31番のお札所 姨綺耶山 (いきやさん)  長命寺

と一緒におまいりするつもりで駐車場手前までやってきたのですが、

駐車場が満車。

ここは紅葉でも有名らしく、そして本尊の体内仏の公開と重なって

後どのくらいで入れるかも判らない状態だったので仕方なく涙の帰路についたのです。

まあ、翌年の春にも公開になること知っていましたので、そう、残念には思いませんでしたが。。

 


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この日もたくさんの人がお参りに来られると予測されてるんでしょうね。

駐車場付近には交通整理のおじいちゃんが数人出て、交通整理と道案内をされていました。

こちらの参道は駐車場が山のふもとと中腹と頂上と3箇所あるらしく、

頂上まで行くと駐車場代がかかります。(500円)

中腹から下は無料。でも中腹からは上り坂を30分の歩きが待ってます。

麓からだとおそらく一時間以上はかかります。

今日は朝スタート早かったんで、頂上の駐車場は空いているとのことでしたが、

運動運動!30分の徒歩コース選びました。(500円もったいないもん)

着てきたジャケットを脱ぎ捨て、身軽な装束でいざ出陣。





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このお寺の山門は裸山門。

仁王様が直接立っておいでです。

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この迫力ある姿大好きだな~ぁ



上の仁王門を抜けると、真っ直ぐの位置に本堂が見えます。
 
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観音正寺の起源は古く、推古13年(605)に聖徳太子がこの地に訪れた際

太子の前に人魚が現れ言いました

「私はもと漁師だったのですが、魚を殺生して人魚の姿になってしまいました。

太子様が仏堂を建てて、観音様をお祭りしてくれればこの苦しみから解放されるかも知れないです」

と訴え、太子はその願いを聞き入れてこの観音正寺建て、千手観音をお祀りされたといいます。




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願いをささげている姿の像

(なんだかコケが付いて顔が怖かったゾウ)


本堂のすぐ横にたくさん石を積んだ壁があるのですが、

そこに観音様の石像が立っていましてその足元にいてはりました。



堂内にある、このお寺の縁起を伝える巻物
 


中央が聖徳太子で、左下に伏しているのが人魚

普通人魚って女性のイメージなのですが、この絵の人魚は男性のようですね?

お寺の方の説明によりますと、

この寺は琵琶湖のほとりにあるため

漁業を生業にしている民が多く、この伝説に残る人魚も漁師なのだそうです。

かつては、人魚のミイラもあったそうなのですが、

平成5年(1993)の火事で本堂が焼けそのとき一緒に焼失してしまったそうです。

今では本堂内陣に写真が残るのみとなっています。




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平成5年に焼失した本堂は平成16年あらたな本堂として落慶



本堂内部はそれはもう真新しく、白木と真っ白な壁が美しい。

まだ6年しか経っていないので、歴史的な積み重ねがない分、

ちょっと軽い感じのお寺さんだろうと思っていたのです。

ところが、堂内に入るとすべてのものが新しいのですがとても重厚感があり、

もう何年もこの地に鎮座しているようにさえ感じられました。

御香の香りが立ち込めて身も心も洗われるwww



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ご本尊の千手千眼観世音菩薩像


この日は特別拝観で内陣に入ってこの千手観音様を拝見することができます。

まず、係りの人が左手に結縁の紐を結んでくれます(私たちはでした)これは

観音様とつながっている紐ですので、お仕事に支障がなければ切れるまで

結んだままにしておいてくださいといわれました。

そして内陣入り口で お清めの水 をかけていただき堂内に入ります。

堂内はまた一段と御香の香りがし、

なんだか本当に神聖な場所に立ち入った気持ちになりました。

係りの方はそれは、それは丁寧に説明してくださいまして、

拝観は私たち夫婦ともう一組の夫婦4人でしたからゆっくり聞くことができました。

2004年に開眼法要が営まれた新しいご本尊「千手千眼観音菩薩坐像」は、

丈六(約5m)の総白檀の坐像という珍しいもの。

白檀という木材は、材質が硬く高価なため、これほどの巨像に使用されることも珍しいのだとか。

ご住職がインド政府と交渉を続け、特別な許可を得て輸入した、

23トンもの大量の白檀が使用されています。



新しい千手観音様は見てのとおり、とても今風なお顔立ち

今まで見てきた仏像とはまた違った趣があり
そのふくよかな輪郭。はっきりとしたまなざし。
まさに現代に通じる何かを感じずにはおれません。

右手に月に入った兎と左手に同じく月に入ったヤタガラスをかかげ、

光背には千本の手が広がって、右手が500本。左手が500本 あるそうです。



その手の見本を持ってこられ、手にとって見せていただいたのですが、

香りがとてもいい。そして、ちょうど私の手と同じ大きさです。

係りの方がおっしゃるのにはちょうど女性の肘から先と同じ33センチで作られているとのことです。

たくさんの人々を救済する その観音様の手と自らの手をあわせて、

とてもおこがましいというかなんというか。。。う~んでもうれしい!

こんな機会はめったに無いのでいっぱい触ってきました。

その腕は白檀一木で作られていますが、観音様本体はとても大きいため

寄木の技法で作られているそうです。

この観音様をお造りになった仏師は、私の大好きな


運慶・快慶の流れをくむ「慶派」の継承者で、

2007年 和歌山・紀三井寺の総金箔十一面千手観音立像大佛(像高十二メートル)

も納めてらっしいます。

京都の大原に在住で

お弟子さんも40人以上いらして現代の代表的大佛師の一人とされています。



観音様の裏手に回ると焼失する前からあった西国三十三箇所のご本尊が描かれた曼荼羅があり、

また先に申し上げた人魚の木乃伊(ミイラ)の写真もありました。

なんだかお猿さんが笑った顔に身体が魚?っぽいなんか変なやつww

ちょっと気味悪かったなぁ。



今回の特別拝観で普段は秘仏の体内仏を拝見することができたのですが、

わずか12センチに満たない小さな小さな千手観音立像を、

どこぞの如意輪さんとは違い( ̄▽ ̄;)

本当に間近で見せていただけます。

細部までくっきりしっかり作られていて、ウチの旦那さんがとても感動していました。


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そのときに結んでもらった紐。パンフレットと散華

ぶっとい腕でゴメンなすって ~( ̄▽ ̄;)~

この凡字 image (キリーク)(千手観音を表す)の入った散華で

観音様のおひざや腕を拭く お身拭い をしてお別れしてきました。

まだ散華には白檀の香りが残ってます。


あ~価値ある300円でございました。
(どこぞは1000円もしたし (* ̄m ̄)プッ!。。)



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 そんなこと言ってたら、ご利益が半減しまっせwwって声が聞こえそう・・・

外陣にある中心柱の上にある風神さん。

本堂新築中に台風で樹齢200年のヒノキが倒れその木を外陣の柱に使ってあります。

幹の周囲1.8メートル。

柱には節が西国三十三箇所と同じ数の33こあり、

これに抱きつくと三十三箇所満願したことになりますよとおっしゃっていました。





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ここは400メートル以上の山の頂上にあるため眺めもまたすばらしかったです。



 山門の外ではお母さん達が「おせったいですからどうぞめしあがってください」

と呼び止められたのでお団子とお茶をいただきました。

おそらく、保存会の方か、こちらの檀家さんの婦人会かなにかの行事なのでしょうね。。。

でも おせったい がまだこの近畿圏内で行われていることに感心しました。


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お土産に、お守りと「参道 ことわざのみち」を購入


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観音正寺の参道を歩いていますと、ありがた~いことばの看板が三十三箇ありまして、

それを集約した小さな冊子です。




さて、充分お寺を満喫した後はおなかも満腹にしてあげましょう。

今日の目的はもう一軒あるのですから・・・・

あいとうマーガレットステーションで朝一番で購入したお弁当。
490円で少しお値段は高めですが、なんといっても手作りなのがいい。

こちらの方面に来るときは必ずここでお弁当を調達します。



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さあて、カーナビの目的地に  盛安寺と入力して  出発です。 







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